体性感覚

体性感覚から介入する指先の巧緻運動改善アプローチ

巧緻運動(細かな運動)は発育発達段階においても非常に重要ですし、脳卒中後のリハビリなどにおいても大変重要な要素です。 指先の運動は健常者であればある程度無意識化で行うことができますが、その中でも不器用、器用などと言われる指先のコントロールにはある程度の個人差が生じます。 そんな巧緻運動を意図的にアプローチしどのように改善していくか 非利き腕で字をうまく書くにはどうするかという例を用いて説明しています。

運動関連領域について

大脳小脳とは ・上肢の精密な運動を抑制する役割がある ・運動制御以外にも認知機能にも深く関与している ・実際に起こった感覚を記憶するのではなく、大脳皮質で処理して情報を受け取る ※大脳小脳の重要な機能は ⇒大脳皮質の情報を処理して運動プログラムを調整すること ◎過去の経験から運動プログラムを調整するために運動を繰り返すことで運動を学習する 【大脳小脳が運動学習を完了して運動プログラムが最適化された状態のことを小脳に内部モデルが形成されたともいう】 ◎大脳小脳は、実際に起こった感覚情報や大脳皮質の運動関連領域である運動前野と一次運動野の他に状況判断や行動選択を意欲に関する情報を処理する前頭前野からの情報を受け取っている
視覚

固定視に対する評価及びアプローチ方法

固定視とは物をじっと見つめピントを合わせることを言いますが、この固定視ができず焦点が合わないという方が結構います。 イメージとしては近くの物を見るという意味で寄り目(輻輳)を考えがちですが、実際は遠くのものに視点を合わせたり、どれだけ早く合わせられるか、視野の中で左右にあるものにも合わせることができるかなど非常に日常において重要な能力となっています。 今回はそんな固定視を評価し、アプローチしていきます。